今週のお題について

 私は、中学一年生の頃に、よく見た夢がとても印象深いです。
 舞台は、無人の砂漠で、見知らぬ誰かにずっと、ずっと、ずぅーと追いかけられる夢です。逃げても逃げてもどこまでも追いかけてきます。そもそも何が理由で追いかけられているのか、はたまた追跡者は、いったい何者なのか、その辺りは、まったく不明なまま延々と追跡され、「あー!もうヤバい!捕まるっっ!」逆光で追跡者の顔が分からないまま、相手の手が伸びてきて、自分の体に触れるか触れないかギリギリの所で、いつも目が覚めてました。夢の始まりは、静かな無人の砂漠で、「何でこんな所に自分がいるんだろう」と言った、のどかな感じで始まるのですが、最後は、いつもハラハラドキドキでした。
 数年後、スティーブン・スピルバーグ監督の「激突」という映画を見た時、シチュエーションは、異なりますが、主人公が正体不明の追跡者に延々と追い掛け回されるという設定が自分の夢とつながって、ある意味、特別な存在になりました。