決断し行動すべき時

 昨年の暮れから読み始めた「武器としての決断思考」を読み終えました。京都大学の学生が受講する「意思決定の授業」の内容を一冊に凝縮したもので、主にディベートについて詳しく書かれた本でした。さすが、頭のよい人たちが勉強に使用するだけあって、非常に学ぶ所が多い一冊でした。

「将来がどうなるか、いまや誰も明確には予測できないのです。こんな時代に生きる私たちは、過去のやり方が通用せず、未来予想もうまくできない中で、自分の人生や家族の将来を見据えながら、ひとつひとつ現時点で最善と思える「意思決定」を行っていかなければなりません。」

「先送りというのは一見、決断を先送りしただけのように捉えがちですが、実のところは、「決断しないという大きな決断」をしたことに他なりません。」

「世の中に正解なんてものはない。正解が分からないから動かないのではなく、「今の最善解」を導き出して、とにかく行動することが重要だ。根拠を比較して得た結論を、とりあえずの「答え」にしよう。前提が間違っていたら修正して、また行動すればいい。それが、さらなる最善解に近づくための「決断思考」だ。」

読んでいて、「うん、うん、確かに」と思うことばかりで、いろんなことを考えるきっかけをくれた本でした。