最近のA代表に感じること

 W杯2次予選のラストの試合(ウズベキスタン戦で敗戦)を見ての率直な感想は、「面白くない」でした。約1年前のアジア杯でのイメージは美化し過ぎた?というぐらいに、がっかりする内容でした。メンバーだけを見れば、ドイツの香川やイタリアの長友など、錚々たるスタメンで臨んでいるのに・・・です。Jリーグの選手は、まだ開幕前ということもあり、コンディション的に不利な面があったにせよ、欧州リーグの選手は、リーグの真っ最中であるので、もっと結果を残して欲しかったと思います。
 ど素人の私が個人的に思ったことは、「シュートが少ない!」ということでした。アジア杯で優勝したこともあり、対戦国は、当然、日本を研究し、尚且つ、引いて守ります。特に中東のチームは、『引いて守って一発のカウンター』を得意としています。そういったことは、分かっているはずなのに、引いた相手に対して、ゴール前で細かいパス交換を何度も繰り返して、それに飽きるとカウンターを受けないために、単純にロングボールを放り込むといった、はっきり言って、全然ゴールが決まりそうも無い攻撃が最後まで続きました。こういったことは、過去に何度も経験してきたはずなのに、誰一人として、打開策の常套手段であるミドルシュートを打ちませんでした。引いて守る相手には、遠目からでも積極的にミドルシュートを打って、DFを前に引き出すことが必要です。
 ウズベキスタン戦の数日後、セリエAの頂上決戦ACミランユベントスの試合をテレビで見ました。さすが、イタリアの頂上決戦だけあって、両チームとも、がっちり守備を整えていました。すると、当然のことのように、ほとんどの選手がバンバン、次から次へとミドルシュートを放っていくではありませんか!「あ!やっぱりそうだ。ミドルを打つんだ」と私は、心の中で再確認しました。どんなに、エリートの一流プレーヤーであっても愚直にミドルシュートを狙っていきます。それが、ゴールをこじ開けるために必要であることを知っているからです。日本人選手は、まだ外国選手に比べて、強くて正確なミドルシュートを打てる人が少ないと思います。今後、更に日本が世界で勝利を手にするには、ミドルシュートの技術向上が不可欠だと感じました。